一般社団法人F・マリノススポーツクラブは、クラブが取り組むAED/CPR(心肺蘇生法)啓発活動「#命つなぐアクション」をさらに推進していくために、日本体育大学保健医療学部と連携していくことをお知らせいたします。
救急救命の分野で高い専門性および各種スポーツイベントへの救急救命士派遣など現場での豊富な実績を有する日本体育大学が持つノウハウと、当クラブのJリーグクラブとしての発信力・ホームタウンの人々との様々な接点を掛け合わせることで、一人でも多くの人に「#命つなぐアクション」を知ってもらう取り組みにドライブをかけ、横浜市・横須賀市・大和市の安心安全なスポーツ環境の構築、そして「スポーツ中の突然死ゼロ」の実現に向けて、取り組みを進めてまいります。
◎今後の主な取り組みについて
①日産スタジアムでの横浜F・マリノスホームゲームにおける日本体育大学によるAED配備を含む救護体制サポート
5月7日(土)に日産スタジアムで開催される明治安田生命J1リーグ第12節名古屋グランパス戦より、日本体育大学保健医療学部救急医療学科に所属し救急救命士を志す学生と、救急救命士資格を持った大学院生または教員がAEDと救護セットを携行したライフサポートチームとして、スタジアム内を巡回いたします。国内最大級の大きさを誇る日産スタジアムにおいて、有事の際に少しでも早くAEDを届け適切な処置を施せる体制を組むことで来場する皆様が安心して観戦できる環境づくりをサポートしていただきます。
また、巡回する学生の皆様には「#3」の背番号が入ったビブスを着用していただきます。ご来場する皆様の目に彼らが触れることで、AED/CPRの重要性を伝えていきます。
②ホームタウン内でのAED/CPR講習の実施
日本体育大学保健医療学部救急医療学科に所属する救急救命士の方を講師としたAED/CPR講習をホームタウン内にて実施します。F・マリノスのファン・サポーターの皆様や地域の皆様、そして子どもたちと、あらゆる人を対象とした講習会をホームタウン内のあらゆる場所で実施していきます。
「救える命を、ひとつでも増やすために。救える術を、ひとりでも多くのひとに。」
AED/CPRについての関心を高め、正しい知識を得るための場を、日本体育大学、そして地域の各種団体の皆様と共に創出し、ホームタウンの安心安全なスポーツ環境の構築と救急救命の水準向上を目指します。
※これらの取り組みに必要な経費の一部には、2021年に発売した「松田直樹さん #3 1stユニフォーム、プレーヤーズTシャツ」の売上の利益が充てられます。
◎「#命つなぐアクション」について
「#命つなぐアクション」は、2011年8月4日に急性心筋梗塞のため急逝されたクラブのレジェンド・松田直樹さんのような悲劇を二度と起こさぬ為に2019年にF・マリノスから始まった「シャレン!活動」です。クラブでは、CPRやAEDの使い方など命をつなぐためのこのアクションをマリノスファミリー全体、そしてホームタウンの子どもたちなど一人でも多くの人に知ってもらうための活動に取り組んでいます。ホームタウン内でのスポーツ中の突然死ゼロを目指すと共に、この取り組みを通じて松田直樹さんの魂を継承していきます。
◎日本体育大学保健医療学部救急医療学科について
日本体育大学は、2014年4月に新しく保健医療学部を設置して、救急医療学科を開設しました。「切迫した危機的な状況の中で、人命に関わる重責を担える総合的な実践力を持って活躍する救急救命士の育成」を目標とした学科です。
急性期の医療の中で、特に根幹の救急医療、蘇生医療、災害医療の3つを柱として、それぞれの領域で国際的な立場を踏まえて、実践的な活動とその指導ができる救急救命士を育成します。医療人として常に求められる人命に対する高い倫理観と傷病者に対しての崇高な精神を徹底的に教育指導しています。実際の現場活動をVR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)動画で再現したシミュレーション実習も導入して、最高峰の実践的・実学教育を行っています。特にスポーツでは、さまざまな環境下での各競技種目の特性を理解し、それらに配慮し、アスリートと観客の相互に対して、安全・安心の救護体制が構築できる環境の整備と急病人らに対する速やかな最善の医療活動を行う“スポーツ救急医療”に対して特に力を入れています。
Webサイト:日本体育大学保健医療学部救急医療学科
Webサイト:日本体育大学救急蘇生災害医療学研究室